今回は、兵庫県姫路市で開催された『レザーフェスティバル』の紹介です。
レザーフェスティバルでは様々な革の業者やハンドラフターさんが集まり、革についての理解を深めたり新たな商品を求めて集まるお祭りになります。
レザーフェスティバル
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レザーフェスティバルとはその名の通り革の祭典です。
2022年は10月7~8日に開催されました。
革自体を取り扱っている業者や革製品を扱う業者、はたまた革を加工する機械を扱う業者など、様々な人達が一同に集うお祭りで、レザークラフトを趣味とする私としてはぜひとも行きたいお祭りになります。
また今回は、皮→革になる工程の工場見学ができるということも有り、馳せ参じました。
工場見学
工場見学は、皮が海外より輸入されるところから順を追って説明を受けます。
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これが、輸入された状態の「馬の皮」になります。
腐らないように塩漬けにされています。
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これが広げた状態になります。
こうしてみると生々しいですが、そういったものを扱っている自覚を持つことのできる瞬間です。
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こちらがタンニンなめしを行うプールになります。
この溶液の中に浸してゆっくりとタンニンを浸透させていきます。
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こちらがタンニンです。
中には一枚板状態の100%植物性タンニンが入っています。
叩いてみましたが、とても硬かったです。
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タンニンなめしのプールに浸かった皮を乾かしたら、「革」へと変貌を遂げます。
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こちらがよく目にする「革」の未加工状態のものですね。
ここから更に工程を追加することで、様々な状態の革へと変化していきます。
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こちらは馬のおしりの革になります。
ホースハイドと呼ばれるものですね。
ちなみに、この中にはコードバンも含まれています。
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こちらはタンニンなめしのドラムになります。
実物を見るのは初めてですが、とても大きく大迫力でした。
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こちらは、革を塗装する機械になります。
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中でこのように機械が回って液を吹きかけていきます。
今回は見学用に水をかけている様子を拝見しました。
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そしてこれが塗装した革へ圧力をかけて表面を均一にする機械になります。
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熱々の円筒状のものとフェルトに押さえつけ、表面の凸凹を綺麗にします。
このときに革の表面に艶が生まれます。
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最後に、この機会がコードバンを作る上で欠かせない機械になります。
ガラスの筒状のものを革へ押し付け、表面を摩擦と圧力で研磨していきます。
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このようにテッカテカに仕上がります。
今回始めて知りましたが、コードバンは表面の部分ではなく、床面と銀面を削った先にある、内側の部分の革を加工したものでした。
途中の加工工程から見学させていただくことでとても大切な部分を学ぶことができた気がします。
会場の様子
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会場では様々な革や革製品が所狭しと並べられていました。
やはりこういった場所だと革が安く手に入るせいか、大量の革を抱えて去っていく人が多数見受けられました。
終わりに
工場見学のときに紹介されましたが、「皮は食すために屠畜されたものを利用しているだけで、皮のために動物を殺めることは決してない」という言葉に改めて胸を刺される思いでした。
あくまで自然の恵みであり、それを捨てないようにすべて余すことなく使用しているということをきちんと理解してレザークラフトを行うことが大切です。
それだけ多くの命を頂いて我々が生きていることを自覚して一日一日を生き抜いていきましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
コロナ対策をしっかりとして、皆様も良きアウトドアライフをお過ごしください。
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